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名古屋を拠点とする設計事務所です。
家づくりをご相談いただいている方の計画地に足を運びました。

早めに事務所を出たため、乗換駅で15分程の余裕、
その間ホームを練り歩いて見つけたのが
このちょっと不思議な魅力を放つ壁です。


近鉄名古屋駅構内

駅構内の汚い壁、と言ってしまえばそれまでなんですが
何だか気になりシャッターを押してしまいました。

山から見下ろす霞がかかった街並の様にも見えるし
抽象絵画のようにも思えます。
はたまた歴史の教科書に出てくるような
雲の間に間にのぞく城の姿のようにも見えてきます。

仮にこの壁が『額縁』に入り絵画として飾られていたら
私以外にも正面にたたずんで見入る人がいるのではないでしょうか。

『額縁に何かを入れる』ということは
 額縁の内側が鑑賞に値するものであることを示す記号
の役割を果たしていると思います。

建築をつくることにおいても

絵画・・・予条件(土地やご家族関係etc.)におけるチャームポイント
額縁・・・建築

と置き換えれば、この『額縁に入れる』という行為と似たところがあるように思っています。

特に敷地のもつ個性というのは、その土地を見慣れた目には新鮮に映りづらいもの。

誰の目にも明らかな魅力だけでなく、隠れた魅力を見いだすことを楽しみ、引立てる建築を目指して設計を行っています。

今回の現地調査でも、そんなチャームポイントを
今まだしっかりと咀嚼できないものも含め
感じとることができました。
建築写真家の多田ユウコさんから
竣工写真が届きました。

以下すべて多田さんの写真です。



外観


ダイニング・キッチン・リビングバルコニー


階段


浴室


個室


中庭


夕景



上記はごく一部で、他にもいいカットが数多くあります。

弊所にてご覧いただけますので
ご興味のある方は是非遊びにいらしてください!

多田さん、ありがとうございました。
おつかれさまでした。

house itaの竣工からもうすぐ1年、久々にお邪魔しました。

クライアントであるご夫妻の温かな関係が
にじみ出た雰囲気のおすまいとなっていて
とても心地よい時間を過ごさせていただきました。

(お手製の美味しいランチをごちそうさまでした!)


このおすまいに越して元気になった植物たち

対お客様業務に携わるお二人
一般的な用件のやり取りの中から多くを学ばせていただいた
クライアントですが

今日も「勉強になるなぁ」と感じる場面が多かったです。

その1つが「自分の常識はひとの非常識」

クライアントの奥様は
「自分のお財布でお客様のニーズを決めてはいけない」
と上司からアドバイスをいただいたとのことですが

これは建築の設計もまたしかりで

コストだけでなく使い勝手、そしてもちろんデザインについて
社会通念的なものも含めプロジェクトごとに
問い直すべきものだ、と再確認。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

もの一つ飾るにも
設計・施工中を振り返り
丁寧に検討してくださっている様子。

大切に思って住んで頂いていること
そして設計に携わった空間が温かい場として
今この時も存在していることを
とても嬉しく思いました。

珪藻土塗りの講習会にご夫婦で参加
腕を磨かれたとのお話。

次回お邪魔するときには
ご主人が塗られた壁が拝見できるのでは、とのこと
楽しみにしています!


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今日のおまけ写真は・・・・



名古屋市内のとある駅舎。薄いです


入・出札用の改札機が縦に並んでいます。

厳しい条件にも関わらず
ホームから改札までスロープを確保しバリアフリー対応・・・
泣かせます。


この度、設計を担当させていただいた住宅の竣工にあたり
クライアントのご厚意により
オープンハウスを行うこととなりました。

民家ひしめく街中にあり、多くのテーマを盛り込みながらも
おおらかな雰囲気のすまいになりました。

是非ご覧いただき、ご感想等伺えれば幸いです。

日時:2008.5.24(sat) 13:30~17:00
場所:名古屋市内(地下鉄駅より徒歩10分程です)

お越しいただける場合は前日までに下記連絡先までご連絡ください。折り返し現地案内図をお送りいたします。

■おねがい
当日は手袋・スリッパの着用をお願いします。
駐車場はありませんので公共交通機関をご利用ください。
お子様の同伴はご遠慮ください。

■連絡先
塩田有紀建築設計事務所
TEL/FAX : 052-783-1339 e-mail : syao@mac.com

津軽の七々子塗です。
菜種油を用いてつけた伝統的な模様ですが、意外とモダンな印象です。息子に取られてしまいました。

先日子供の保育参観があり、保育園に行ってきました。

親子ドッジボール+子供たちの合唱と合奏のあと
行われた父母懇親会。

議題が途切れたところで私からみなさんに伺ったのが
「箸の正しい持ち方を教えるか良い工夫はないか」

というのも、我が子の箸の持ち方が微妙に違うので
使い勝手に支障はないものの、少し気になっていたからです。

その問いに対するお母さん方の答えは・・・

・外国人でも器用にお箸を使う人はいる。
 大人になってからでも直せるから心配ない。
・食べる楽しみを優先した方がよいように思う。
・しつけ箸を使うと良いかもしれないが
 こどもによって好みがある。
・自分自身が気になったら直すだろう。
 ガールフレンドに注意されるのが一番早いのでは(笑)

この話題に限らず、大抵の議題の結論が
「そんなことはあまり気にしない」に行きつくことが多いです。

それは母たちが、あわただしい日々のなか
 子供に対するおおらかさ
 子供との時間のあたたかさ
といった事を大切に思いながらもなかなか実現が難しい、とお互いにわかっているからでしょうね。

では、箸を使う事自体は好き
細かいものがつまめないわけではない
そんな中、ささいな持ち方の違いを
私がなぜ直そうとするのか・・・

それは器や箸にこだわりを持つ息子が
いざ箸の持つと使い方が美しくない、ということが
全体としてバランスに欠けるように思うからです。

建物(器)と生活(使い方)バランスがとれてこそ美しいすまい
そんな設計に対する考え方が
箸の持ち方を見る目にまで影響しているとは・・・
ちょっとした自分自身の発見であるとともに

原理原則ばかりを重んじるのもまた
バランスが悪い気がしますので
息長く、少し長い目で見ていこうかな、と思いました。
先週、吉村さんの設計された集合住宅CASA CARICO、今週は後藤さんの設計された住宅のオープンハウスにお邪魔しました。

CASA CARICOについてはカメラを携帯していなかったため画像はありません。

簡単に文章で説明しますと
外観はRC打放の集合住宅です。内部はワンルームですが、天井を高くとって水回り上部をロフトにつかうなど、空気は一体でもエリアが仕切られた空間構成。

賃貸マンションにおいて二の次になりがちな居住空間の豊かさが大切にされたすまい。

デザインの良さもさることながら、コストもしっかりとかけられていると見受けられ、計画を実現した吉村さんの提案力とクライアントの見識の高さを感じました。

後藤さんの住宅です。



木造住宅とは思えないすっきりとしたディテールの住宅です。


キッチン上の吹抜け


階段への扉が壁面クローゼットと同じ折戸でつくられています。
住宅のように使う人が限定されている建物の場合
「わかりやすさ」を最優先しなくてもいい、という好例です。

小住宅でありながら、だからこそ、ゆったりとした吹抜を確保し、またシンプルなディテール・構成にきっとこだわったのではないでしょうか。

豊かさとは大きさじゃないんだ、という主張が見えるすまいです。

オープンハウスへは出来るだけ足を運ぶ様にしています。
空間の事例を知ることや設計者のお話を伺うことは純粋に楽しいですし、それを通じて自分自身のスタンスを確認する良い機会となるからです。吉村さん、後藤さん、ありがとうございました。

建築家は錬金術師ではありません。
「建築家が設計=こだわり」
という図式で語られる事が多いですが

予条件のなかで、どこにこだわりを持つか
それは言い換えれば
どう全体のバランスを描くか、ということであり

建築家とクライアントがそのバランス感覚を共有することが
信頼関係の要、そして良い建築の条件である
と2つの建物を拝見して思いました。

設計を建築家に依頼する場合
担当した作品の見学はもちろん参考になりますが

他の建築家が設計した建物を一緒に見学しながらの意見交換も
互いの価値観を確認するいい機会になるのでは、と思います。
ホテルと休暇のありかたについて(私にとって)新しいかたちを教えてくれたamansaraを発ち、ベトナムはホーチミンへ向かいました。

ベトナムへ訪れたのは、久々に「右肩上がり経済の元気な街」をこの目で見たかったためです。敢えて日本に例えるならば、東京の新宿と御徒町が混在したような、雑然とした中に懐かしさや親しみを感じさせる街並です。


ホテルからの夜景・・・まさに新興国と呼ぶにふさわしい景色(歌舞伎町のプリンスホテル、遠方は大久保、といった感じに見えるのは私だけでしょうか・・・)


商店が並ぶ道


すごいバイクの量です。道をわたるのが至難の業。


・・・


都心部を離れると、街道沿いでもこんな呑気なカフェが点在。木の下にハンモックを吊って休憩場所を提供しています。


歴史博物館で定期的に上演される人形劇。緑の幕の後ろに腰まで水につかった方が数人、人形を操っています。ベトナム語での上演ですが、ストーリーはシンプルで大筋は把握できた(はず)です。

街の雰囲気は圧倒的に資本主義社会ですが
この歴史博物館など公共の建物には社会主義的な雰囲気が色濃く残っています。

ベトナムは雑貨天国と言われ、人件費が低いメリットを活かして手の込んだものを比較的お安く入手できるようです。ベトナム的デザインは魅力的ですが、形態や色合いだけでなくむしろテクスチャを大切にする今のような時代にあっては

シンプルだけど、よく見ると手の込んだテクスチャ
手をかけなきゃ達成できない究極のシンプルさを持つ形態

というようなデザインを指向したものがもっとあってもよいのではないかと思いました。
ご夫婦で仕事をお持ちになっている方にとっては
まとまった休暇の確保はなかなか難しいのではないでしょうか。

もっとも私のような仕事の場合は
忙しいのがまた嬉しかったりする訳ですが(笑)

家人が勤続10年に1度のリフレッシュ休暇なるものをいただけるとのこと、私のほうもお休みを1週間いただいて、思い切って旅に出かけてきました。

前半はカンボジアはアンコールワットのお膝元
シェムリアップにあるホテルamansaraへ

http://www.amanresorts.com/home.aspx?id=608



知人の話やネット上の旅行記を拝見し
一度訪れたいと思っていました。

「各人の家」をコンセプトにしたホテルとのことですが
徹底ぶりに驚かされると同時に
建物、接客、料理、その他パーツごとの分析では語る事のできない総合力が印象的でした。



早朝のアンコールワット
観光客が集まるピークの時間帯を避けたホテルオリジナルの見学日程が組まれています。



石の遺跡と熱帯の木々。「ラピュタ」を彷彿とさせます。イメージソースとなったのでしょうか・・・



右にいるのが3日間案内してくれたガイドのヴタさん。待合せ場所「象のテラス」前に現れないルモック(馬車のバイク版)の運転手を呼び出しているところ。

彼は日本語で遺跡の歴史的・宗教的背景をふまえ説明してくれたので、とても興味深く見学することができました。

ネットやガイドブックで事前の情報収集は行っていましたが
文章や写真は、実体から各人によって切り取られた部分。
それらによって描く総体像は、あくまでもソースとは独立したコラージュ・・・

身に迫る体験だけがその本質を与えてくれ
また自分を変容させ、成長させてくれるように思います。

まさに「百聞は一見にしかず」ですね。


ハスの花(花びらを折り込んであります)
日中は暑いので、宿で休んでスケッチなどをしておりました。

さて、数日ぶりの自宅に戻ると・・・アマンサラとはほど遠い我が家(笑)まずはコンセプトづくり、いやいや机上に散らかった本の片付けから始めますか・・・
2月も中旬ですが・・・

10年日記をつけることになりました。

そもそも、このブログも更新が頻繁とは言いがたいですが・・・
加えて子供時代を振り返ってみると、夏休みの絵日記の類いは8月後半に図書館で書いた記憶も一度でなく(過ぎた日の天気を調べるのです・・・苦笑)。

そんな私が10年日記をつけることにした理由は・・・

どんな仕事であっても体が資本、健康は自分の思考と行動の基盤だなぁ、とガン未遂の時に実感しました。病気になってからの対処法もさることながら、そもそも病気を予防できればロスが少ないですよね。

体調と季節や食べ物との関係について、データを蓄積することで、自分の体を知り、病気等の予防に役立つのではないかと考えたからです。

すっかりダイアリー選びのシーズンは過ぎ去ったわけですが、丸善には小さくコーナーがありました。意外とニーズがあるものなんでしょうか。もっともデザインの選択肢はあまりありませんでしたが。

続けることを優先し、内容はごく簡単に。

10年日記は2年目からが俄然楽しいと聞いています。忙しい日常の中に、前年を振り返る機会が毎日あるなんて、想像したら面白いですよね。

数年後の今日、楽しく読んで振り返る自分を想像しながら毎日書いています。
関係者のみなさま
ブログをご覧いただいているみなさまへ

いつもお世話になっております。
下記の期間、事務所をお休みさせていただきます。

2/20(水)~2/27(水)

ご迷惑をおかけ致しますが、どうぞよろしくお願いします。
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