名古屋を拠点とする設計事務所です。
昨年末にピアノを譲り受け、15年振りに楽器が身近にある生活となりました。
小学校は音楽大学の付属校に通っていましたが、ピアノに関してはむしろ中・高校生の頃にエネルギーを注ぎ込んでいた様に思います。きっと部活動に熱心に取組む感覚と同じなのではないでしょうか。
師事した平井京子先生のご指導は厳しいものではありましたが、思春期の多感な時期にピアノを通じて色々なことを教わり、20年を経た今もなお、思い起こし反芻するキーワードもあります。
先生は音大受験生などプロを目指す方のご指導に多く携わられていたため、かつての私の様に趣味指向の10代のお弟子さんは少なかった様です。ある日のレッスンで「プロでなければ必要ない細かい知識は省きながら、技術を含めエッセンスはきちんと伝えて行きたい」というような事を先生が仰いました。
上手さとプロというのは必ずしもリンクしないという事を知った瞬間であると同時に、「プロフェッショナルとは」ということを考えるきっかけになったと、振り返り感じています。
冬休みの上京時にお会いした際には、よい指導とは、よい先生とは、という話題になり、大学で指導の機会をいただく私にとって大切なキーワードをまたいただくことができました。
今はピアノを触る時間は1日に10~15分程度ですが、10代の頃とはまた違う響きをもって心に届きます。
手の筋肉がすっかり落ちてしまった今となっては、技術はともかく鍵盤に触れ音を楽しんでいきたいと思っています。そして機会があれば、音楽に関係する空間を手掛けてみたい、というのが最近の私の密かな夢の一つ、なのです。
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