名古屋を拠点とする設計事務所です。
初夏のさわやかな陽気が続きますね。
皆様はゴールデンウィークをいかが過ごされましたか?
私は久しぶりに長いお休みをいただいて
3年ぶりに青森を旅してきました。
ふと考えたのが
旅の満足度って何によって決まるのか、という事。
実際の移動距離によらず
「遠くへ来たなぁ」と感じる風景や場との出会い
日常からの乖離度合い
で、満足感が高まってゆくのではないでしょうか。
見た事もない美しい景色を目の前にした時
地元の人の方言を聞いた時
初めての料理を食す時・・・などなど
そして意外と重要なのが「森の風景」かな、と思っています。
東京・名古屋・大阪近辺でみられる森(スギやヒノキなど)
とブナやシラカバの森って全然雰囲気が違うんです。
北の森は、瑞々しさに透明感があると言うか
どんなに木々の数が多くても
緑の美しさの内に
はかなさをたずさえているという印象を受けます。
これが三重や高知の方になってくると
生命力あふれる緑の濃さは
なんだかこちらを飲み込んでしまいそうな迫力です。
同じ緯度でもヨーロッパに行くと緑の色合いが違うし
例えば松でも巨大だったり、同じ樹種でも趣きは全く違う。
森の姿は押し付けがましくなく、しかし確実に
その土地の印象を決めているのではないかと思います。
・・・・・・
その他にも青森は「遠くに来たなぁ」と感じられるポイントが満載。
白神山地の西側に十二湖という湖群があり
そのうちの1つ「青池」がとびきり美しいのです。
「心洗われる」という表現がありますけれど
確かに自分の心臓のあたりの曇りを
水で洗い流された様な感覚を抱きました。
また秘湯という名にふさわしい
山奥の古い木造の温泉旅館が沢山あるんですね。
そしてそのどれもがなかなかの雰囲気。
中には源泉の真上に浴槽があり、湯船の底板(ヒバ)の隙間から
熱い湯が湧き出ているところもあります。
しかも、大都市周辺で必須の大渋滞・大行列がほとんどなく
非常にスムーズに事が運んでしまう快適さ。
おまけに青森滞在中、
子供の花粉症(肌のかゆみと目やに、涙)が格段に良くなったことには驚きました。要因は温泉か、食べ物か、空気か、それとも・・・
環境が健康に与える影響の重大さを改めて感じる旅でもありました。
名古屋からは、実際の距離も遠いので
なかなか足を運べませんが、
再び訪れたいという思いを強くした旅でした。
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