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名古屋を拠点とする設計事務所です。
子供を持つ家庭に属する大人にとって
平日はもちろん休日であっても
友人とテーブルを囲んで語り合う機会は得にくいものです。

「リビングに友人を大勢招いて楽しく語り合う」

自宅を新築される方が少なからず仰るご要望が
切実なものであることが
我が身を振り返って納得、と感じています。

そんな訳で、本日も我が家に大人たちが集いました。

昨年後半に建築家の竹中さんのご縁で
社会科見学にご一緒させていただいた沢井さんと弓削さん。
そしてita-houseの現場監督をしていただいた堀部さん
そして竹中さんと共に

アンコウ鍋ディナー
(皆様美味しいシャンパンやお酒、のりたまをありがとうございました)

堀部さんのお土産
金華山ロープウェイのオリジナルグッズです。

<画像は近々アップします>

背面の岐阜城の絵にとどまらず
K:織田信長
Q:濃姫
L:斎藤道三
ジョーカー:ルイス・フロイス
この4枚のセレクション、そのセンスに脱帽します。

(あ、私ではなく、子供へのお土産でしたね・・・)

集った皆さんはそれぞれ
大きくは芸術家にグルーピングされる活動をされており

そのためか
暗黙のタブー等に対する敷居が低く
(もちろん相手への敬意を前提とした上で)
率直に語り合える場を得られたことが
とても良い経験でした。

特に勉強になったのが宗教について。
宗教を身近に感じてすごす機会が
一般的に日本人には少ないといわれています。

しかし、世界で起こる出来事を理解するには
宗教とはなにか、について少し考える必要がありそうです。

そんなことを感じていた折、
率直に語られる場に居合わせることができたのは
私にとってよいきっかけであり、ありがたい機会でした。

ご四方、また会いましょう!
正月の代わりに帰省のため、週末のみ上京し
かつてまとまった時間を共に過ごした仲間たちと再会。

■東京でのアトリエ勤務時代をともにすごした友人が個展

石井ひろみ展
外苑前 プリズミックギャラリー
http://www.prismic.co.jp/gallery/gallery_works19.htm

■同じくアトリエ時代の先輩や同僚と近況報告、および
今後建築を設計する者として持つべきテーマ(!)
についての意見交換

原田さん(ハラダデザインアトリエ)
矢崎さん(http://www.calmdesignstudio.com/index.html)
近藤さん

■エンゼルタワー周辺の友人たちと。
すばらしく美味しいそば焼酎とともに近況報告など。

芸大同期の三浦くん(http://home6.highway.ne.jp/mmmi/)
研究室の先輩である永山さん(http://www.ngym.jp/)
そして初めてお会いした冨川さんご夫妻(http://www.sktk.jp/)

私にとって郷里でもある東京では
友人たちがそれぞれに選び取った時を重ね
かつてとはまた違う輝きを放っていて

刺激を受けて、私も大変元気になりました。

何かが生まれたのを確認したいわけではない。
何かが生まれそうなまさにその場にいたい・・・
そして、生まれる場所をつくりだしたいと思うのだ。

ちょっと大げさながら、そう感じた週末でした。
日本画家 岩永てるみさんの作品展が
名古屋松坂屋の美術画廊で開催されると
お知らせをいただきました。

東京藝大時代の仲間である彼女は
愛知県立芸大で日本画を学んだ後
東京藝大にて文化財の保存修復を学び
現在は日本画家として活躍する傍ら
県立芸大で講師をつとめています。

素人の私が評するのもなんですが
彼女の絵はとてもいきいきしていて
見ていると気分が明るくなります。

いきいきしている、というのを
少し具体的に表現すると・・・

絵自体は日本画なのでもちろん平面なのですが
絵を眺めていると
絵の表現する世界に取り囲まれるような感覚になります。

自分とそのまわりの空気半径数メートルが
絵の世界にワープするような感じです。

今回の展覧会は
私をどんな世界にワープさせてくれるのでしょうか。
楽しみです。

ご興味ある方は是非足を運んでみて下さい。

─光映す風景─ 岩永てるみ 日本画展
平成19年 11月21日(水)〜11月27日(火)
松坂屋名古屋本店 美術画廊
「公立保育園の民営化って何?」けやきの木保育園 平松園長

名古屋市内で今後起こりうる保育園の民営化について
過日、先生・父母を交え勉強会。
解散後、父母による意見交換と今後の方針について懇談。

子ども達が通園している保育園で
今年度役員をしている関係で、子育て環境について
少し掘り下げて考える機会をいただいています。

少子化が問題にされて久しいのですが
家庭で育児する親・そして働く親にとって
子育て環境は、相も変わらず悩ましい問題を抱えています。

父母の会(役員会)では
名古屋市内の園が最近1つ民営化になったことから
民営化問題を軸に勉強会に参加したり話し合ったりしています。

皆が働く父母であるため、さける時間は限られていますが
自分の子供達が在園する期間だけでなく
長い目でどうあるべきか率直に語り合える場があることは
一つの出会いと思うので
都合つく限り参加しています。

話は変わりますが
日本人は場の空気にあわせがち、と昔から良く言われますが
人の意見、というのは意外と多様なものだ、というのが私の最近の実感です。

その最たるものは本の感想。

本を読むだけでは
自分の意見と呼応する部分だけに反応していることが多く
(私だけでしょうか・・・)
自分を確認しているだけに過ぎないのでは、と
むなしく思う事もありましたが

読了した本の感想をブログで見て回ると
その多様性に本当に目からウロコ、という感じで
理解がかなり深まることが多いです。

父母の会はじめ、集まりの場では
場の流れや空気があって
意見の多様性はなかなか認識しにくいものですが
注意深く拾って検証してみたいと思っています。
我が家に毎週野菜セットを届けて下さっている「ゾンネガルテン」さんの生産者交流会があり、知多まで行ってきました。

畑をまわって作物の生育状況や種類等を見学させていただきながら、生産者の方々のお話を伺います。



オクラってこんな向きで出来るのね・・・
花も意外にキレイ。

温暖化の影響か
虫が大発生したり、逆に発生しなかったり
雨の降り方もスコールの様な集中降雨が多いなど

以前と気候が変わって来ており
その影響で作物の増減収が激しく、予想を立てにくいとのお話。



比較的小規模の面積で3、4箇所に分かれた畑に
四季折々に収穫出来る作物を作っていらっしゃいます。
農薬をほとんど使わない分
虫の除去等に非常に手間がかかるとの事。
ちなみに手前の葉はゴボウ。

細かく分業化された社会に生きる我々。
生産者の方々と、建築設計に携わる我々とは
同じ時代に生きていても
時計の分針と秒針のように時間の刻み方が違うなぁ。

2つの異なる世界を繋ぐ
「にんじん」とか「じゃがいも」とかいった作物・・・
何だかどらえもんの「どこでもドア」の様に見えてきました。

届けていただいた野菜を大切にいただくのはもちろんですが
おいしさや栄養と共に
そんな違う時間をも口にしていることを感じると
食べることがますます楽しくなる気がします。

ゾンネさん、捨子さん、新海さん
楽しい体験をありがとうございました。
私の机上から旅に出た「ウェブ進化論」を再度購入するために
アマゾンをめぐって出会った
「フューチャリスト宣言」(梅田望夫・茂木健一郎 共著)

両氏は限りなく未来に前向きで
楽観的すぎる、と時に非難の的になるらしいけれど

既存の枠組で十分評価されるポジションにいながら
新しい枠組に前のめりな姿勢

そして未来を自分自身で創ろうという姿勢に接し
読むと、気分がとても明るくなるので
休憩時につい手が伸びてしまいます。

そしてどうも、
同じ今の世に生活しながら
両氏がより鮮やかに世界を体感しているであろうことが
読み進めるうちに想像され

私は初めて5.1chの音像を聞いたときの驚きを思い出しました。

自分の知らない世界が身の回りにあるけど
それは今は見えない・・・
なんてもどかしいんでしょうね!

知識や思考を深めるとは
世界をより立体的に、美しく
生々しくとらえるための技術を磨くこと

ある種快楽を求める事なのだなぁ、と
つくづく思ったのでした。

「人間の成長を分ける大きな分水嶺は
偶有性をどう受け入れるかということ」(同書より引用)

私の目の前の偶有性・・・法改正の影響等を受け、滞っている確認申請・・・
頑張って下ろしたいと思います!
子供中心のコミュニティで親しくなった
いわゆる「ママトモ」の友人たちと食事をしました。

未知と孤独に満ちた幼子の子育てにおける
様々な苦労を共有し知恵を出し合う関係
他愛ないおしゃべりで行き詰まった気持ちを解放する場は

小さい子供を持つお母さんたちに
必要不可欠なんですよね。

ましてや「つくり手」との交友関係が主であった私にとって
専業主婦という、いわゆる「使い手」「消費者」専門の立場
OLさん、秘書とか、スチュワーデスさんなどといった
仕組みを運営する立場の方々と時間を共有することは

価値観がまったく違う世界の人との交流であり
色々な意味で勉強になっています。

現代にあって、子育てというのは本当に大変です。
「こどものいる風景」がモサくかっこわるい時代は過ぎたのだけど(綺麗なお母さん方が世に増えましたよね)

専業主婦で子育てする方が働くよりも易しい事・・・

こんな考えが
まだ世の中にあることも事実なのではないでしょうか。

(そんな考えが大間違いであったことは
 私自身、子供が生まれるまで気づきませんでした・・・)

子育て、というと
「大変そう」「子供が小さいうちは色々ガマン・・・」
子供がかわいい以外には、ネガティブなイメージの方が
多いように感じます。

雑誌の特集で見られるような
「子供がいたってこんな事もできる」
というような「苦難を乗り越える」視座からの楽しみではなく

「子育ての風景」そのものが現在進行形の魅力を携えたら
子供のいる生活にしか生まれ得ない
強力な魅力を発する大人が増えたら

もっと、楽しい事になるのになぁ。

そうあるために、どうあればよいか
どうすればよいか

自分自身のあり方や、懐の深い空間づくりなどについて
常に考えています。
容赦ない暑さが続く毎日ですが
皆様お元気にお過ごしでしょうか。

今夏もお盆休みとして8/12〜19の一週間、お休みをいただきました。

業務から完全に離れた1週間、といってもついつい建築見学になってしまうのは、我々の業種の性なのでしょう。

けれども、夏休みは子供達にとっても楽しみの時間。

子供が子供らしく楽しめ、さらに大人が「親」ではなく「大人」として楽しめる場所をテーマにセレクトすると、対象が非常に限定されてくるのが現実。いつも頭を悩ませるところです。

ということで、今年は10年振りに軽井沢に足を運びました。
セゾン

セゾン現代美術館

彫刻と自然とが混在する雰囲気が良いのですが、類似の庭園と一線を画すのが、この庭園全体の計画の良さです。

彫刻家若林奮氏の計画によるもので、土地の傾斜の具合と木々が創りだす空間が非常に魅力的に計画されています。

(若林氏の作品は様々なスケールのものがあり、中には手のひらサイズの小さい作品もあります。以前鎌倉の近代美術館で個展を拝見して以来、その作品が脳裏に焼き付いています・・・)

10年ぶりの訪問でしたが、変わらず美しく手入れされています。傾斜した芝生は立入禁止になったようで残念。



ちょっとおもしろいゴミ箱。
アトラクション的要素があると、ゴミ捨て一つも楽しくなります。

おにおしだし

鬼押出し
コルビュジエの弟子である吉坂隆正氏の作品。
生駒山遊園地の建物しかり、アテネフランセしかりですが、非常にアグレッシブに形態や色彩の操作に挑む吉坂氏の建物、私は好きです。
(日陰がなく、暑いのには参りました・・・)

テラス蓼科

テラス蓼科
トヨタ系企業の保養所として計画された施設です。

ホテルのダイニングもしくはそれ以上にウェイターが配置され、目が行き届いているのも去ることながら

背もたれが大きく、パーティションとしても機能するシート
十分に大きな空間として、小さなことが気にならない空間構成
天井にはしっかり吸音板が施工されている

等々の工夫により
大人の寛ぎと子供の存在が共有できる場として、とてもうまく計画されています。

またコテージについては、安っぽくならないローコストの工夫が随所に見られ、また現在計画させていただいている住宅とスケールが近いこともあって、大変勉強になりました。

(ご紹介いただきましたMさま、ありがとうございました。)

さて、来週からはI様邸のコスト調整がスタートします。
色々な意味で暑い(熱い)日々が続きそうですが、今回の見学の成果も反映しつつ、良い方向に進められる様頑張ってゆきたいと思います。

皆様も、よい夏をお過ごしください。


初夏のさわやかな陽気が続きますね。
皆様はゴールデンウィークをいかが過ごされましたか?

私は久しぶりに長いお休みをいただいて
3年ぶりに青森を旅してきました。

ふと考えたのが
旅の満足度って何によって決まるのか、という事。

実際の移動距離によらず
「遠くへ来たなぁ」と感じる風景や場との出会い
日常からの乖離度合い

で、満足感が高まってゆくのではないでしょうか。

 見た事もない美しい景色を目の前にした時
 地元の人の方言を聞いた時
 初めての料理を食す時・・・などなど

そして意外と重要なのが「森の風景」かな、と思っています。

東京・名古屋・大阪近辺でみられる森(スギやヒノキなど)
とブナやシラカバの森って全然雰囲気が違うんです。

北の森は、瑞々しさに透明感があると言うか
どんなに木々の数が多くても
緑の美しさの内に
はかなさをたずさえているという印象を受けます。

これが三重や高知の方になってくると
生命力あふれる緑の濃さは
なんだかこちらを飲み込んでしまいそうな迫力です。

同じ緯度でもヨーロッパに行くと緑の色合いが違うし
例えば松でも巨大だったり、同じ樹種でも趣きは全く違う。

森の姿は押し付けがましくなく、しかし確実に
その土地の印象を決めているのではないかと思います。

・・・・・・

その他にも青森は「遠くに来たなぁ」と感じられるポイントが満載。

白神山地の西側に十二湖という湖群があり
そのうちの1つ「青池」がとびきり美しいのです。
「心洗われる」という表現がありますけれど
確かに自分の心臓のあたりの曇りを
水で洗い流された様な感覚を抱きました。

また秘湯という名にふさわしい
山奥の古い木造の温泉旅館が沢山あるんですね。
そしてそのどれもがなかなかの雰囲気。

中には源泉の真上に浴槽があり、湯船の底板(ヒバ)の隙間から
熱い湯が湧き出ているところもあります。

しかも、大都市周辺で必須の大渋滞・大行列がほとんどなく
非常にスムーズに事が運んでしまう快適さ。

おまけに青森滞在中、
子供の花粉症(肌のかゆみと目やに、涙)が格段に良くなったことには驚きました。要因は温泉か、食べ物か、空気か、それとも・・・
環境が健康に与える影響の重大さを改めて感じる旅でもありました。

名古屋からは、実際の距離も遠いので
なかなか足を運べませんが、
再び訪れたいという思いを強くした旅でした。
こんなにも複雑な気持ちで桜をみたのは初めてではないか・・・

4月頭に簡易的な検査で悪性リンパ腫の可能性が高いとの診断を受けました。切開して腫瘍を取り精密検査を受けた結果、ガン性のものではなくとりあえず一安心。

この2週間は、本当に複雑な気持ちでした。
ガンは生活習慣病と言われています。悪い生活習慣なんて、誰にだって一つや二つは思い出されるのではないでしょうか。ドキっとしました。

「死」ということばが身近に迫ってみて初めて得られた気づきについて、備忘録としてここに記録しておこうと思います。

1つ目は時間の大切さ。
明日がどうなるのかなんて、誰にだってわからない。健康な人も若い人も、お年を召した人も、誰にだって時間はかけがえのないものなのだ、ということをつくづく感じました。

2つ目は、自分が生きる意義。
「死」ということばが身近に迫ってみて初めて、自分が人との関係によってこの世につなぎとめられているのだなぁ、と実感しました。
人や社会(とは言わないまでも、多くの方々)にとって、本当に役立ち、ためになれるような活動をしていきたい、と心に刻みました。

友人のバックアップも本当に心強かったです。

状況を率直に話したところ、「まかせとけ」と言ってくれた建築家Tさん。自身にもしっかりした作風がありながら、どんな手伝いでも是非にと言ってくれたTさんの大きさと温かい気持ちを忘れないからね!

また、プロデューサKさん、温かい心と冷静な頭でもってすばやいフォローをありがとうございました。Iさま邸プロジェクトをはじめ、今後ともよろしくお願いします!

こうして我がアトリエは現在、
感謝の気持ちと安堵、そして個人輸入した抗がん漢方薬が山積みに・・・(苦笑)

皆様も健康にはお気を付けて
心地良い毎日をお過ごしくださいね。
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