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名古屋を拠点とする設計事務所です。
関係者のみなさま
ブログをご覧いただいているみなさまへ


下記期間、夏休みをいただきます。


8/9(日)~8/16(日)


お急ぎのご用件は
メールもしくは(ご存知の方は)携帯にてご連絡いただけます様
よろしくお願いします。

syao@mac.com


今年は例年と異なり夏空が待ち遠しいですね。

みなさま良い夏をお過ごしください。
最近の夜のお楽しみは
ビール片手にカイエ・ソバージュ(中沢新一著)を読むことです。

現在4巻目を読んでます。
読むのは遅い方なので、いつまでかかりますことやら・・・
初夏を感じさせる土曜日
森のとまり木ハウスの1年検査にお邪魔しました。




久しぶりにお邪魔した空間はとても居心地よく、また
幾つかの嬉しい点で、竣工後1年という時間が不思議に思えたのが印象的でした。


その1つは
建築と生活がしっくりと寄り添い
まるでずっと前からそこにある様な感じさえ受けた点です。


クライアントご自身が各々の空間に思いをめぐらせ、数々の決断を重ねることで、設計段階から住まいに馴染んでいらっしゃった事が大きいのではないかと思います。


もう1つは
外壁の汚れがあまり気にならなかったこと。


工務店さんの慎重な施工管理が重要なのはもちろんのこと

美観を保つための配慮を十分に行った設計の成果 だと
自負しています。

(かつて勤務していた設計事務所における先輩方のご指導の賜物でもあります・・・)


お引渡前後、クライアントは各種手続きや引越等でお忙しく、ご新居をじっくり味わう余裕はなかなかないものと思います。

1年が経ち、日々の生活のご様子や愉しみについて、各部屋をまわりながらお伺いすることができ、携わらせて頂いたことを改めて誇りに思うとともに

現在進行中のhouse ifi の一年検査が早くも楽しみになってきました。


p.s.粋なおはからいをいただいたお母様、ありがとうございました!
今年度から愛知産業大学にて
非常勤講師をさせていただいています。


5月後半に初回の講義があり
教授の松本先生と共に
建築設計の指導をさせていただきました。

課題は地域図書館と公民館の複合施設です。
一般的に学部3年生で取組む課題ではないかと思います。


通信制の建築学科のスクーリング授業のため
日・土・日の3日間、朝から夕方まで
学生さんがスタディする傍らでアドバイスを重ね
最終日の午後に一人ずつプレゼン・講評を行います。

(学生・講師、共にハードです・・・)



学生さんそれぞれが個性的であり
また長所も課題もそれぞれ・・・
そんな中、多くの学生さんに共通して効果的に思えたのが

自分にあう筆記具を「選ぶ」こと。


筆記具は「考え」と「形」の接点です。

細く堅い芯のシャープペンシルで
おっかなびっくりスタディしては
敷地や計画の可能性はなかなか見えてきません。

最終的には細いシャープペンシルに落ち着く方も
いらっしゃるとは思いますが、まずは

「考え」がひっかかりなく紙に表現される様
やわらかい芯の鉛筆やマーカー等を
一度使ってみることをおすすめしました。


製図道具として揃えた筆記具を漫然と使うより
案を練ることが楽しくなること間違いなし!です。

子供がいる女性建築家は子育ての家づくりに向いていると思い込まれる節がある様に思います。


もちろんどんな経験においても
(経験の数)×(感度)の総量
が設計に活きてくることは間違いありませんし

私も2児の母親ですから、そう捉えていただけるのはありがたいことでもあるのですが、一方で若干の違和感もあります。


なぜなら
子供も色々なら大人も色々。よって子育ても十人十色のはず。
設計者の経験も多々ある事例の1つに過ぎないと思うからです。


育児に限らず、自身の経験を安直に絶対視するのは設計者として危険なことではないでしょうか。


あらゆる経験は
クライアントの生活や価値観をイメージするための補助的道具


コミュニケーションの場にあっては先入観を極力排除し、サラの状態から生活や価値観など与条件を掴むこと

またそれは家づくりにおける家族構成
さらに建物用途によらず重要なことではないかと考えています。
先日中古戸建住宅を購入する方からご相談を受け、チェックすべき項目についてご提示しました。他の方のお役に立つかもしれませんのでこちらにアップ致します。


1.建築基準法にもとづく確認済証・中間検査合格証・検査済証の有無。

   自主検査等の報告書などは二の次。
   確認申請図書一式を添え建物と共に引き渡してもらう。


2.着工前の地盤調査実施の有無。

   調査結果報告書を一式引き渡してもらうこと。

   ・造成地の工事だった場合(特に盛り土の場合)
   ・地盤が悪い可能性がありそうな場合
     敷地の周辺道路のひび割れ
     崖地の近隣
     敷地が昔ここが田んぼだったかもしれない等
     周辺の敷地状況から地盤の弱さが推測される場合

   は地盤・基礎の関係のチェックが重要。


3.建物の設計図書を一式引き渡してもらうこと。

 (通常意匠図・構造図・電気図・設備図に分かれています。
  また構造図に付属する壁量計算書が別冊になっていること
  もあります)

   ・構造図や壁量計算書によって、構造強度が
    確保されているか確認や計算が可能になる。
    今後増改築したい場合にも必要。
   (リフォーム予定がなくても手放す時の資産価値に影響) 
  
   ・設備図は10年後、20年後のメンテ時に必要。
   (設備機器は一般的に10〜15年の周期で交換が必要)


4.瑕疵保証など、購入後の建物の品質保証内容について確認。

   (例えば引渡後雨漏りが起こったら?)

    既存住宅保証制度(売主の同意要、申請手数料要)
    を利用するのも一つの手です。

5.名義関係

   売り主と建物・土地の名義人が一致しているか
   抵当権などのチェック


6.上記書類が揃うようであれば、建物のチェックを行う

  (チェック項目の写真が掲載されているような本だと
   わかりやすいかと思います)


7.6までがクリアもしくは納得できる対応が期待できれば、実際に契約に向かうかと思います。

 重要事項説明書等、書類を事前に送付してもらい
 契約当日でなく事前に内容をチェックします。


関連図書は多く出版されていますので、実際に手に取ってみるとよいと思います。
不動産取引については私は素人ですので、普段設計監理を行う立場から見て重要と考える項目について挙げました。
この3月末から4月頭にかけて、公私ともに数々の節目が訪れました。

私事ですが、この春、1人目の子供が保育園を卒園し、小学校に入学します。

喜びありトラブルありの子供の成長を温かく見守る先生方とのコミュニケーションの中で、むしろ親こそが支えられてきた感じがします。保育園の先生方のプロ意識に、職業人として刺激を受ける事も多々ありました。

ありがとうございました。

彼の通園の歴史は私の活動の歩みでもあります。

弊所は実質的な活動を開始して、3年になりました。
クライアントに恵まれ、それぞれのプロジェクトがよい建築として結実している事がなによりの私の支えです。

また、先行して活躍している仲間や先輩方から前向きな励ましや刺激を度々いただき、モチベーションが嫌が応にも高まる環境に身を置く事ができているのは大変ありがたいことです。

今年度は通常の設計活動に加え、大学の非常勤講師という新たな活動がスタートします。学生さんが大学で勉強なさる目的や描く将来像は様々でしょうが、それぞれの夢や道程を少しでも明るく照らす事ができればと考えています。

同時に設計業務にフィードバックできる点をどん欲に探して参りたいと思います。

以上節目の季節にあたり、家族初め皆様方に感じた感謝の気持ちを、私自身の覚え書きとして記させていただきました。

始まりの季節、頬に感じる春の風を力に変えて
前に進んでいきたいと思います。
家づくりのスタートに役立ちそうな本がありましたのでアップします。



『家―家の話をしよう』(良品計画 2007)
 http://www.amazon.co.jp/家―家の話をしよう/dp/4887522029



〜すまい方の多様性が目の当たりにできる1冊〜

人がかくも多様であるように、家もまた多様であってよい
というのは建築家住宅を語る際によく言われることです。

話はわかるけど、では何から考えれば?
という方も多いのではないでしょうか。

雑誌をめくり建築事例を目にする事で、住宅として多様な建物が建てられている事はわかります。
ただ建築は、土地の形に始まり周辺環境や法規制等々、固有な条件が大きく影響して形が決まるもの。単に事例(それも多くの場合写真)を見るだけで生活の固有性・多様性まで掘り下げて考えるのは、プロでもない限りなかなか難しい気がします。

その点、この本は
人の生活って色々なんだなぁ、ということがまっすぐ伝わり、読み手自身の生活観を素直に振り返る下地をつくってくれる貴重な1冊だと思います。
(無印の商品を過度にアピールしていないところも良いです)

住宅展示場や設備機器のショールームから具体的なイメージを描き始めるより、まず「どういう暮らしがしたいか」という、より上位の概念をイメージした方がしっくり来る家ができるのではないでしょうか。

これから家をつくりたい方が
「一般的」という名の制約から解放され、自由に家を考える
きっかけをくれそうな本と感じました。


東山公園(名古屋東部の大きな公園)にも
春が確実に訪れています。

アカカンガルー(ブロックは黄色ですが・・・)


我が家でのレゴ製作は最近、動物シリーズが流行っています。
図鑑等の写真をみながらつくることが多いです。

しかし、30代も中盤になって、レゴで遊ぶことになろうとは!
それも気づくと夢中だったりします・・・(苦笑)

道具のありかたを、遊ぶほどに
LEGOが語りかけてくれるような気がします。



以下レゴ仲間の作品


ワニ(6歳 男)



温泉カー(最後部は風呂になっているとのこと)(3歳 女)



戦闘機(36歳 男)


レゴを楽しむ場に年齢は関係ないですね。
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