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名古屋を拠点とする設計事務所です。
昨日は名古屋市内のとある住宅地を散策して参りました。

地域のつながりがあり、交通の利便性も高く
歴史をどことなく感じさせる住宅地、
日本にとどまらず、世界の都市に見られます。

そんな街中では
田園地帯や郊外では当たり前の風通しと日照が
最も贅沢なことかもしれません。

設計をお任せいただいた「森のとまり木ハウス」は
南北に長い敷地でかつ道路が南接していたため
土地自体への日照は確保されています。

しかし中には真上からの日照しか期待できない土地もあります。

接道の方角や周辺の建物高さだけでなく
湿度や気温といった広い意味での敷地条件によって
日射の大切さも異なってきます。

そしてそれはきっと
長くお住まいの方が一番良く知っておられること。

地域の住宅のお日さまとのつきあい方を知るべく
外観を見て歩きました。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


散策を終え帰宅途中
「森のとまり木ハウス」のクライアント奥さまに偶然お会いし
お引渡後、初めてお邪魔しました。

とても寛いだ雰囲気と温かみが感じられる空間になっていて
嬉しく感じると同時に

暮らして初めて、建物が住宅になるのだなぁと
改めて実感しながらコーヒーをいただきました。
(ごちそうさまでした!)

不具合は特にないとのことでしたが
小さなことでも何かお気に留まることがあれば
1年点検時に向けてメモを残しておいていただけるよう
お伝えしました。

専門誌では
実際の暮らしぶりが伝わる写真を
まま見かけることがあります。
(古き名住宅の現在を伝える記事など)

しかし、建築家住宅における実際の暮らしが
一般の方に目に触れる形で表れる機会は少ないと思います。

お知り合いの方がいらっしゃれば
一度お邪魔してみると、雑誌を見るよりも
建築家住宅の良さの本質が見えてくるかもしれません。


知多半島は小野浦浜。
半島を長靴に見立てると、ちょうどかかとの辺りです。

名古屋から知多半島までは車で1時間程度ですが
広い空と海、長い旅路から戻ったタンカーが遠方に見え
のんびりしています。

東京で言えば
ちょうど房総半島まで足を伸ばしたような感じでしょうか。

知多に足を運ぶとたいてい
西向きの海岸で夕暮れを眺めて過ごします。

カンボジアに旅した際、現地のガイドさんが
「クメール人(カンボジア人)は夕日があまり好きじゃない、
 終わりを表すから・・・」
と言っていたのをふと思い出しました。





今日はこれまで訪れたなかで最も潮が満ちていて
海岸を散策するのはあきらめ、海を眺めました。


あけましておめでとうございます


アメリカバイソン


本年も全力で考え、見、つくり、聞き、語る1年としたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

みなさまにとって、よりよき年となりますよう
お祈りいたします。


2009.1.1 塩田有紀
名古屋の今朝は
雲一つない空と温かな日射し
そして冷たい空気が適度な緊張を促す
気持ちよい朝でした。

いよいよ今年も暮れとなりました。
皆様あわただしくお過ごしかと思います。

当方は現在house ifiの実施設計真っ最中。
試行錯誤しながら図面を引く時間に最もウェイトを置いた生活を送っています。

建築を考えながら1年を終える。
ありがたいことです。


今年を振り返ると・・・
初夏には足掛け3年をかけたhouse it(森のとまり木ハウス)の
竣工を迎えることが出来ました。

また、建築の見学やオープンハウスにお邪魔し
心を揺るがす建築空間の体験を通じて
自分自身が長い目で何を目指すべきか
大いに考える機会を得ることができました。

そして設計をお任せいただいている
クライアントの皆様、
それぞれ朗らかで仲むつまじいご家族の雰囲気に
いつも明るいエネルギーをいただいています!

総じて今朝の青空のような
伸びやかでありながら緊張感も心地良い1年でした。

どうもありがとうございました。

皆様も風邪などにお気をつけになって
健やかで心温かな新年をお迎えください!


<おしらせ>

  下記期間、冬休みをいただきます。

   12/28(日)~1/4(日)


  お急ぎのご用件は
  メール(もしくはご存知の方は携帯に)ご連絡下さい。

   syao@mac.com

  よろしくお願いします。
ここのところブログの更新がやや滞り気味ですが・・・
(ご覧いただいている方、ごめんなさい!)

今年は寒さの訪れが早いですが
皆様お元気にお過ごしでしょうか。
私の近辺ではやや風邪が流行りつつあります・・・

ウィルスの活動を抑えるためには部屋の湿度を保つと効果的
という記事をよく見かけるのですが

その時気になるのは、窓際に見られる結露、です。

お住まいの断熱性能や住まい方によって
結露の度合いには大きく差が出ます。

建物の断熱性能を上げる、と一口にいっても
建築工事なしの手軽な対応は難しいのが正直なところ。
しかし、住まい方によって大分軽減できると思います。

室内外の温度差(+湿度差)によって結露は発生しますので
室内を温めすぎないこと、

また暖房と共に加湿器などで調湿されていたり
石油ストーブやガスファンヒーター
(石油やガスの燃焼により水蒸気が出ます)をお使いの場合は
就寝前に一度部屋の換気をされると効果的かと思います。

窓辺の結露が気になる方はお試しになってみてください。
(お体を冷やさないよう、注意なさってくださいね!)

近況報告としましては、
目下実施設計中のhouse ifiを軸に
新たにお住まいについてご相談をいただくなど
充実した日々を過ごさせて頂いています。

皆様も年末に向けてお忙しいかと思いますが
住まい方にも少しだけご配慮いただき
健やかな日々をお過ごしください。
名古屋はここのところ急に秋が深まってきました。

そういえばその季節らしさが強くなる、という意味で
「深まる」という言葉を使うのは秋だけですね。

「深い」というのは「暗い」という意味を
前向きに含んでいる気がします。


house it(森のとまり木ハウス)では
お引き渡し後の追加工事や
金物等の若干の手直し工事が終了しました。

クライアントご家族の皆様
スケジュール調整等々ありがとうございました。

監督の久野さん、おつかれさまでした。


house ifi  は基本設計がほぼまとまり、実施設計がスタートしました。

クライアントご夫妻は
物事を非常に具体的にお考えになる方です。

収納を考えるにあたって物品リストを詳細に作成下さったり
各部の必要な寸法についても
そこで起こる行為をお二人で実際にやってみた上で
ご回答いただくなど

詳細にイメージしたことを建築として具現化する
というプロセス自体を楽しまれています。

いえづくりのどこに楽しみを見出されるか
そこもまたクライアントの個性なわけですが

そんな様々な個性とおつきあいさせていただくのを
私も楽しんでいます。


月が変わる前に近況報告でした。

夏が過ぎ去る寂しさと
秋に向けて落ちつきたい気分に寄り添った
なんとも色合いのいい花束をいただきました。

プレゼントして下さった方から
アアルトの花瓶に飾る様にお題がでましたが・・・




Iさま、合格点はいただけますでしょうか・・・(冷汗)


さて、この花を照らし出しているのは
ダイクール電球という白熱灯です。

国の方針で白熱灯の一部が製造中止される予定です。
環境問題への対応の一環です。


白熱灯と蛍光灯

消費電力に対する明るさ、といった合理性だけを取り上げれば
勝負は明快。

しかし空間に使う場合は、そんな合理性に加え
灯りそれぞれのキャラクターを活かして使うべきではないかと思います。


ダイクールやいわゆる電球のような白熱灯は
照らされるモノの素材感、時には温度までを視覚的に伝えてくれます。モノが微笑んでくれるような光・・・

この光を必要とする場は住宅にも多々あります。


一方蛍光灯は、いくら電球色であっても
均質さが身上。

クールでそっけなく

目の前で起こるすべての出来事が
ガラスの向こうで起こっているような印象すら
時に与える光。

例えば展示空間に蛍光灯が使用してある場合
作品を均質に照らすのが主な目的と思いますが

蛍光灯のちょっとクールな雰囲気が
現実世界からトリップした感じを生み

美術鑑賞という、ある種小旅行的な体験を
陰ながらもり立ててくれている様にも思えます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

将来、製造されなくなった電球を
電球型の蛍光灯で代替すること自体は簡単ですが
求められる光の個性までが代替できるわけではありません。

製造中止に関する素朴な疑問も当然あるわけですが

一方で、長い目で見て空間の質が低下しないような
灯具の選定が必要になってきています。
ブログの更新があいてしまいました・・・


新たなすまいづくりのご相談をいただき
現地にお邪魔しながらお話をうかがったり

普段業務としている『設計』とはまた別の視点から
建築と関わる機会のお話など

色々な意味で
出会いに満ちた月でした。

それぞれにテーマ性の高いプロジェクトになりそうです。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


もともと筆まめではないのですが
何か考えたいキーワードがあったとき
感じるものがあったときなどに

『いつかブログに書きながら考えよう』
と書きかけのテキストデータをストックしています。

今日フォルダ内をふと見ると
2年前に書きかけた文章を見つけました。
基本設計初期の打合せ後に書いたと思われます。


(以下引用)

モヤモヤとしたものも含め、クライアントのご要望を伺う。事例を一緒に見る。惹かれるものが放つ魅力の源泉を探る。足掛かりや方向性を得るための作業。

(中略)

クライアントの中に今、可能性が一番膨らんでいる時期だと思う。初期のイメージの広がりは、実際に建つすまいをより豊かにすると考える。

しかし、その中で「形にする」というのは、ある意味「そぎ落とす」作業でもある。「そぎ落とす」ことが「諦める」のではなく「豊かさを研ぎすます」作業となる整理の仕方を見出す努力をしよう。


(以上)

こぎれいな志を文章で書くのは簡単です・・・

わずかながら経験を積ませて頂く中でむしろ
『無理なものはムリ』
と突きつけられることが多い中

大きなこと小さなこと
懲りずにチャレンジしています。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



週末は所用の帰途、馬籠に寄りました。
馬籠は気候や天候それぞれに
印象的な美しい風景を持つ街並。


この街にくると必ず
心に残る光景に出会います。


古い建物ばかりではないのですが歴史を感じる街並。
山あいという土地を豊かに活かした建物が多く見られます。


典型的な魅力の1つ
街路から暗い店の向こうに見える青い景色



簡素ながら魅力的なテラスを持つ民家
この山の中にあってはむしろ簡素だからこそ、ですね。



ガラスブロックをはめています。
南北に建物が連なる中、少しの日光も大切にしてるんですね。



ディテール、大胆すぎです(苦笑)


穏やかな気持ちで色々見て参りました。
house itのオープンハウスに足を運んで下さったご夫妻から
新たにすまいづくりのご相談をいただき
先月から正式に設計がスタートしました。

あたたかな雰囲気が
そのままこちらの心まで温めてくれるような
仲の良いお二人です。

設計期間は、イメージ(夢)を描き
現実(施工条件やコスト等)とすりあわせる、といった作業を
クライアントと共に繰り返しながら
検討を深めていく期間です。

イメージの方はすでに大まかな方針が見えてきており
実現が非常に楽しみです!


クライアントのご夫妻、
そしてお二人をご紹介くださったリブネットのMさん、
末永きおつきあいとなりますがよろしくお願いします!


さて、出会いあれば別れあり、とひとくくりはできないのですが


モノに執着のない私が
処分にあたり久しぶりに寂しさを覚えたもの、それは・・・



初代iMacです。
 
当時大阪で設計事務所に勤めていた私は

iMac発売のニュースを聞きつけ
早速日本橋(大阪の電気街です。ニッポンバシ、と読みます)
で入った電気屋さんにて一目惚れ・・・

そのままタクシーで連れて帰ったのでありました。

当時まだインターネットがこんなにも普及していなかった頃
電話回線ではありましたが

パッケージを開封して5分でインターネットにつなげるし

メディアはCDしか入らず(読み取り専用!)USBジャックも少なめ、ネットワークにつないでナンボの「コンセプトモデル?」と思わず聞きたくなる勢いのあるパソコンでした。

加えて
インターネット普及初期独特のエピソードが思い出深いです。

 チャットにて知り合った女の子が
 大分親しくなってから男性だとわかって
 お互いにびっくりしたこともあります。

 メールやネットで注意すべき事柄が
 身を以て理解できた出来事でした・・・


小さい子供を抱え、自由に行動の取れない育児休業時代に
外界と私をつないでくれたり
 
独立当初は図面も描いていました。

 2005年の立川市庁舎のコンペは
 初代iMacとPowerMac7200(!)でやった記憶があります。

その後、業務開始と共にG5、intelMacBook、現行iMacへと
変遷をたどっています。


プライバシー保護のため、iMac内部のシステムを削除、
電源を落とし
再度電源ボタンを押すと、無反応・・・

お疲れさまでした、ありがとう。
9月になりました。
今日の名古屋ははっきりしない天気です。
やはり季節の変わり目なんですね。

8/30はhouse itの関係者一同が集合し、打上げがありました。

(クライアントご夫妻、リブネット草野さん
 大村技建のみなさま ありがとうございました。)

ご新居では概ね良好におすまいとのこと、

幾つか挙った不具合については、監督の久野さんと
早速手直しスケジュールの調整をいただきました。


ご新居は快適で
『帰っても疲れの取れ方が違う』とクライアント。
『窓を開けていると、ほんっとに気持ちいいんですよ』と奥様。


ベトナム料理を囲み
ベトナムビールや焼酎をあれこれ頼んで品評しつつ

クライアントIさんのハイバージョーク(!)にすっかり楽しませて頂きながら、設計中や施工中の思い出話を語らう・・・

思い出せば頬のゆるむ、とても楽しい時間でした。


きっとこの楽しい思い出がクライアントや関係者一同の胸に
house itへの思いとして積み重なり
愛着として醸成されるのだろうな・・・


  もちろんすまいづくりには時折、厳しい局面もあります。
  しかし『振り返れば懐かしい』と感じるまでに消化できれば
  それもまた楽しい思い出、ですよね


愛着を増す思い出に満ちたすまいが街に増えれば
それだけ街もまた愛されている雰囲気を
持つのではないでしょうか。


街の雰囲気を語るとき、
デザインコードの制定による街並の統一感
等々の手法もある一方で


愛にみちた建物が集まり、総体として温かい街並を生むような
そんな自発的で自由な街の良さを生み出すことに
このような会合もまた一役勝っているように思うのです。

・・・なんて、大義名分なくとも
また皆さんで集まりましょう!




※施工中の写真や記事については非公開扱いに変更致しました。
(掲載後一定期間経過し、近況報告という役割を終えたためです)

弊所の設計監理の進め方等についてご質問などありましたら
どうぞお気軽にご連絡いただければと思います。
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