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名古屋を拠点とする設計事務所です。
「公立保育園の民営化って何?」けやきの木保育園 平松園長

名古屋市内で今後起こりうる保育園の民営化について
過日、先生・父母を交え勉強会。
解散後、父母による意見交換と今後の方針について懇談。

子ども達が通園している保育園で
今年度役員をしている関係で、子育て環境について
少し掘り下げて考える機会をいただいています。

少子化が問題にされて久しいのですが
家庭で育児する親・そして働く親にとって
子育て環境は、相も変わらず悩ましい問題を抱えています。

父母の会(役員会)では
名古屋市内の園が最近1つ民営化になったことから
民営化問題を軸に勉強会に参加したり話し合ったりしています。

皆が働く父母であるため、さける時間は限られていますが
自分の子供達が在園する期間だけでなく
長い目でどうあるべきか率直に語り合える場があることは
一つの出会いと思うので
都合つく限り参加しています。

話は変わりますが
日本人は場の空気にあわせがち、と昔から良く言われますが
人の意見、というのは意外と多様なものだ、というのが私の最近の実感です。

その最たるものは本の感想。

本を読むだけでは
自分の意見と呼応する部分だけに反応していることが多く
(私だけでしょうか・・・)
自分を確認しているだけに過ぎないのでは、と
むなしく思う事もありましたが

読了した本の感想をブログで見て回ると
その多様性に本当に目からウロコ、という感じで
理解がかなり深まることが多いです。

父母の会はじめ、集まりの場では
場の流れや空気があって
意見の多様性はなかなか認識しにくいものですが
注意深く拾って検証してみたいと思っています。
27日はIT-house 初の定例打合せがありました。

大降りの雨の中、建物位置と境界位置のクライアント確認。
(Iさま、足元悪い中ありがとうございました)
その後、工務店さんとその協力会社さん含め
顔合わせと施工打合せ。
施工サイドからの前向きな質問に
こちらもやる気を高められます。

半年間、よろしくお願いします。

週末は出張途中に名古屋に立ち寄ってくれた
建築家のIさんを招いてのベジタブルディナー。

ゾンネさんの無農薬野菜をメインに
あれこれ総菜を子ども達と共に囲んで。

後から大手設計事務所に勤務するSくんも加わり
生き方からデザインから、幅広く語り続け
気づけば夜中の3時・・・

Iさんはかつて勤めていた設計事務所の仲間で
現在は私と同様、設計事務所を主宰。

公共建築を多々手がける強者ですが
数々の武勇伝とともに
働く女性としての内面も率直に語る姿は

彼女の多面的な魅力が深まってゆく予感を感じると共に
私の心に多くのテーマを投げ入れてくれました。

刺激多く、いい余韻を残す会合でした。
Iさん、Sくん、いい時間をありがとね。
また会おう!
我が家に毎週野菜セットを届けて下さっている「ゾンネガルテン」さんの生産者交流会があり、知多まで行ってきました。

畑をまわって作物の生育状況や種類等を見学させていただきながら、生産者の方々のお話を伺います。



オクラってこんな向きで出来るのね・・・
花も意外にキレイ。

温暖化の影響か
虫が大発生したり、逆に発生しなかったり
雨の降り方もスコールの様な集中降雨が多いなど

以前と気候が変わって来ており
その影響で作物の増減収が激しく、予想を立てにくいとのお話。



比較的小規模の面積で3、4箇所に分かれた畑に
四季折々に収穫出来る作物を作っていらっしゃいます。
農薬をほとんど使わない分
虫の除去等に非常に手間がかかるとの事。
ちなみに手前の葉はゴボウ。

細かく分業化された社会に生きる我々。
生産者の方々と、建築設計に携わる我々とは
同じ時代に生きていても
時計の分針と秒針のように時間の刻み方が違うなぁ。

2つの異なる世界を繋ぐ
「にんじん」とか「じゃがいも」とかいった作物・・・
何だかどらえもんの「どこでもドア」の様に見えてきました。

届けていただいた野菜を大切にいただくのはもちろんですが
おいしさや栄養と共に
そんな違う時間をも口にしていることを感じると
食べることがますます楽しくなる気がします。

ゾンネさん、捨子さん、新海さん
楽しい体験をありがとうございました。
地鎮祭といえば
魚や果物などの供物をお供えし
神主さんに祈祷していただきます。

設計事務所や工務店さんは
奉献酒を持参するのが習わしとなっているのですが

せっかくのお祝いなので
喜んでいただけるものを選びたい。

しかし、私の日本酒の知識も乏しく
お施主さんの好みも(空間的なことはともかく)
日本酒については伺っていないなぁ・・・

ということで「名前」に注目して選ぶことに。



「いい風」

風と光について、特に風については
そこいらの建築家を凌ぐこだわりをみせるIさまにぴったり。

蔵元である山岡酒造では「伴農繁醸」と銘打ち
低農薬・有機農法で契約栽培・自社栽培を行っているとのこと。

健康的な居住環境にも配慮した本プロジェクトに
その点でもマッチしていると思いセレクトしました。

当初近所の酒屋で取り寄せを依頼、
しかし日本酒の流通は普段の取引が物を言うらしく
扱っていない商品を取り寄せるのは至難の業だそうです。
業界ごとに色々ルールがあるものですね。

結局インターネットで在庫を確認できた
東京の岩本商店で調達しました。

気になるお味は・・・
ブログ等ではなかなかの評判のようですが

お酒は口を開けたら早めに飲みたいもの
人が集まる機会に
我が家でもトライしてみようと思っています。
今日、青空に恵まれた心地よい初秋の日に
設計をお任せいただいたすまいの
地鎮祭が行われました。

クライアント、Iさまは
住まいにまつわる様々な要素に広く関心をお持ちで

お会いして間もない頃、そのこだわりは
大小さまざまな宝石がとにかく沢山詰まった宝箱
の様な印象でした。

打合せを重ねながら
宝箱に新たに宝石が加わったり取り除かれたりする中
こだわりのコアの部分を洗い出し

(ちょうどペノーネの、木を削り出した彫刻のようなイメージで・・・)

すまいという形をご提案させていただく
その繰り返しは、時間こそかかりましたが
芯の通った計画になったと思っています。

お任せいただいた設計業務は
仕事ですからもちろん大変な局面があります。

しかし、トータルとしていつも
心熱く前向きに取り組む原動力になったのは
Iさまご夫妻にご信頼いただけている喜びではなかったかと・・・
ありがたい事です。

そして
日頃からタイミング良く大局を見据えてご指導下さる
プロデューサのKさん
誠意をもってご助力いただいた工務店のIさん、Tさん
設計過程が実のあるものとなりましたこと
本当に感謝しています。

百戦錬磨の現場監督Hさんとのタッグ(闘い?!)で

驚くべき心地よいすまいと
Iさまご家族の喜ぶ顔を目指して
前進したいと思います。

関係者の皆様、今後ともよろしくお願いします!
前回の記事の「パーソナルな場」の演出方法は
具体的に書くと下記のようになる。



上記のような空間の工夫は
建物を計画する上での根幹のコンセプトにはならなくて
あくまで手法の一つなのだけど

ナルホドナという事例のストックが
やっぱり多い方が
より豊かな空間を創りだせる様に思う。

話はそれるが
パブリックな場とパーソナルな場という話題で
思い出されるのが

「ベルリン・天使の詩」の図書館のシーン。

パーソナルである静かな熱気が集まって
図書館というパブリックな場の雰囲気を成している

少し重く、そして静かで知的な興奮に満ちた
あの独特な空気を
ささやき声(本を読む声)の集合で表現している。

ヴェンダースは本当に素晴らしい才能の持ち主だなぁと
観るたび打ちのめされてしまう。
季節が移り変わり、太陽の経路が変わる。

向かいの高いビルの稜線をかわし
机のブレゲンツ美術館に
低い日射が差し込んだ。




さて、建築基準法が6月に改正されて
創設された審査取り下げと再申請。

昨日行った再申請に重大な指摘事項はなく
本日消防にまわるとのこと、ほっとしました。

(関係者のみなさま、ご心配おかけしました。
 そして、通常審査が5日かかるところを
 ご配慮いただいた担当のSさん、ありがとうございました。)

その後、宮越屋珈琲店にて一息。

名古屋でコーヒー630円、と言えばまぁトップクラスの価格。
でも結構人は入っている様子。

その理由を知るべく店に入って席についた。

珈琲をテーブルに置いた店員さんの定番台詞
「ごゆっくり、どうぞ」
社交辞令としていつもは聞き流しているのだけど
この店は、それがちゃんと貫かれている。

一つに珈琲。
ちょっと大きめのカップに入った珈琲は、
後味がきれいだからか、飽きない。

二つ目はBGM。
珈琲ショップにジャズってのは、定番だけど
低音と高音の混ざり具合
そして即興性という点で”会話の音”と馴染みがいいんだろなぁ。

そして空間づくり。
全体には暗さを保ちながら
テーブルにはしっかりと灯りがとどき

店の雰囲気を感じながらも
意識が自分のテーブル上に向く様な
うまいライティングをしてある。

住宅には向かないライティングだが
大きな場の雰囲気を感じつつも
パーソナルなコミュニケーションが必要な場合
には、いい手法ではないかと思う。

都市の活気とパーソナルな場
両方を成立させる場所

動きの中で少しとどまって
散らばった書類を束ねる様に息を整える。
私の机上から旅に出た「ウェブ進化論」を再度購入するために
アマゾンをめぐって出会った
「フューチャリスト宣言」(梅田望夫・茂木健一郎 共著)

両氏は限りなく未来に前向きで
楽観的すぎる、と時に非難の的になるらしいけれど

既存の枠組で十分評価されるポジションにいながら
新しい枠組に前のめりな姿勢

そして未来を自分自身で創ろうという姿勢に接し
読むと、気分がとても明るくなるので
休憩時につい手が伸びてしまいます。

そしてどうも、
同じ今の世に生活しながら
両氏がより鮮やかに世界を体感しているであろうことが
読み進めるうちに想像され

私は初めて5.1chの音像を聞いたときの驚きを思い出しました。

自分の知らない世界が身の回りにあるけど
それは今は見えない・・・
なんてもどかしいんでしょうね!

知識や思考を深めるとは
世界をより立体的に、美しく
生々しくとらえるための技術を磨くこと

ある種快楽を求める事なのだなぁ、と
つくづく思ったのでした。

「人間の成長を分ける大きな分水嶺は
偶有性をどう受け入れるかということ」(同書より引用)

私の目の前の偶有性・・・法改正の影響等を受け、滞っている確認申請・・・
頑張って下ろしたいと思います!
子供中心のコミュニティで親しくなった
いわゆる「ママトモ」の友人たちと食事をしました。

未知と孤独に満ちた幼子の子育てにおける
様々な苦労を共有し知恵を出し合う関係
他愛ないおしゃべりで行き詰まった気持ちを解放する場は

小さい子供を持つお母さんたちに
必要不可欠なんですよね。

ましてや「つくり手」との交友関係が主であった私にとって
専業主婦という、いわゆる「使い手」「消費者」専門の立場
OLさん、秘書とか、スチュワーデスさんなどといった
仕組みを運営する立場の方々と時間を共有することは

価値観がまったく違う世界の人との交流であり
色々な意味で勉強になっています。

現代にあって、子育てというのは本当に大変です。
「こどものいる風景」がモサくかっこわるい時代は過ぎたのだけど(綺麗なお母さん方が世に増えましたよね)

専業主婦で子育てする方が働くよりも易しい事・・・

こんな考えが
まだ世の中にあることも事実なのではないでしょうか。

(そんな考えが大間違いであったことは
 私自身、子供が生まれるまで気づきませんでした・・・)

子育て、というと
「大変そう」「子供が小さいうちは色々ガマン・・・」
子供がかわいい以外には、ネガティブなイメージの方が
多いように感じます。

雑誌の特集で見られるような
「子供がいたってこんな事もできる」
というような「苦難を乗り越える」視座からの楽しみではなく

「子育ての風景」そのものが現在進行形の魅力を携えたら
子供のいる生活にしか生まれ得ない
強力な魅力を発する大人が増えたら

もっと、楽しい事になるのになぁ。

そうあるために、どうあればよいか
どうすればよいか

自分自身のあり方や、懐の深い空間づくりなどについて
常に考えています。
割れる様な音で響く雷、曇り空。
早朝感じる風もこれまでになく冷たく、今季節が動いているのを感じる。

IT-Houseの見積が先週上がってきました。

ご予算は当然あるのだけれど
やってみたいと思った事はまずは設計内容に盛り込もう
総額を見て、内容を精査すればよいではないか

クライアントであるIさまのご意向を受け
設計を進めてきた結果
見積金額がご予算を大きくオーバーしているのは
想定内、と言えばそうなのですが

実際に額面を前にすると、それなりの衝撃はあります。

しかし、それによって関係者全員が問題意識を共有。

工務店さんから技術的な提案を多く引き出すことが出来
(Tさん、ありがとうございます)
クライアントご自身にも、本当に求めるものを
計画全体を俯瞰した上でお考え頂けたと思います。

私自身にとっても、計画の軸を再認識する良いチャンスとなっています。

見積内容の査定はもちろんのこと
打合せの経緯を踏まえた上で、コストダウンできる箇所を丁寧に洗い出し、デザイン含めた全体のバランスを取りながら金額調整するという作業は

思えば建築家という立場が独立して存在していなければ
やり様のない作業だという事を感じます。

ご依頼いただいたメリットをIさまに最大限感じていただける様
ここ一番の踏ん張りどころを頑張って行きたいと思います。
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